秋晴れのなかに一連の雲あり

残り少ない人生を、神とともに

この世のはじまり (7) ~人間創造~

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この世のはじまりというには、まだ、この世、この世界は出現していません。

なぜなら、神はこの世を創造(つく)ろうとしたわけではないからです。

人間というものを創造(つく)ろうとしたのにはまちがいないのですが、この世界ではありません。

ただ、人間をつくれば、人間がすむ世界、環境が次に必要となります。ですから、この世界は、人間が創造された後にできてきます。

ここらへんは、ちょっと私たちの常識とは違いますね。でも、常識とはいったい何なんでしょうか?無から有はうまれないのでしょうか?心で思うことが、様々なもの(物質)に影響をあたえないのでしょうか?

短期的には、人間の心が、物質(もの)とか環境に影響を与えていないように見えても、長期的にはどうでしょうか。最近の環境破壊、気候温暖化という環境の変化は、地球に大きな変化をもたらしています。

これなど、人間一人一人の心は小さいように見えても、その一人一人の心が集積した結果が、大きな変化をもたらしたといえるでしょう。

そのように考えてみるとき、そして、この世界のはじまりを考えるのであれば、大きな思考転換が必要となるのだと思います。

なぜなら、宇宙の誕生の瞬間を考えるとき、なにも存在していない無というものから、半径150億光年もある、信じられないくらいの広大な宇宙というものが誕生しているからです。

何か理由はわからないけれど、宇宙が出現して、その中の、(宇宙からすれば)目にも見えないような小さな点ぐらいの地球に、全く奇跡のような偶然が重なって、そこに生命が誕生し、その生命から奇跡のように、意識をもった人間が生まれた。科学者はそう言うかもしれませんね。でも、それは違うと思います。

神という存在が、人間を創造(つく)るという意思をもって、いくつかのたましいと共同して、人間を創造し、また、このたましいは人間のもとになりました。そして、この世界、宇宙も人間が成長すると同時に成長していくことを神話は語っています。


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神は人間を創造するにあたって、二つのたましいに、人間の親となるよう説得することになります。なかなか、うんと言ってくれません。当然ですね。そんな重大な使命を、簡単に承諾なんてできませんよね。

しかし、神が本気になっての説得に、断りきれるはずもないというのも事実でしょう。とうとう、二つのたましいは神の説得を聞き入れ、その使命を受けることになります。

人間の本当の親である、人間の夫婦の原型がまず決まることになります。

 

では、この世界、この人間が、この世に存在するためには、どんなことが必要なのでしょうか?

普通に考えると、まず、物質の元になるもの(原子)と、その原子を存在させるための力、法則というものが必要となるのでしょうね。

私の乏しい科学的知識では、この宇宙には四つの力が存在するのだそうです。重力、電磁力、強い力(原子をつなぎとめる力)、弱い力(原子が崩壊するときの力)の四つなのだそうです。そして、原子が存在するだけでは、まだ足りません。この世界、人間が存在するためには、まだ、さまざまな法則が必要となるはずです。